2017年3月11日。未曾有の被害をもたらしたあの日から丸6年。祈りの夜を横浜大倉山にて開催いたしました。
※各出演者については「公演内容」をご覧下さい。
「紫苑 〜3.11 想いを寄せて vol.5 〜」
司会進行:古谷洋・竹内美保
「ゴスペル」
- 出演:サニーサイドゴスペルクラブ横浜
- オープニングは東北各地へボランティアライブに訪れ、活動拠点の関東においても、呼びかけを続けているサニーサイドゴスペルクラブ横浜の皆さんによるゴスペルミニライブ。毎年紫苑で歌ってくださる「Unity」では震災直後からの各地のボランティアの様子や七ケ浜紫苑の様子の映像が歌詞と共に映し出され、感動と優しさで包まれる時間となりました。
「震災、台風説明・絵本、詩の朗読」
(東日本大震災、阪神・淡路大震災、新潟県中越大震災、熊本地震、2016年台風10号被害)
- 震災説明:古谷洋
- 発生から6年となる「東日本大震災」、昨年4月に発生した熊本地震(2016年4月14日、16日)、昨年夏に東北・北海道を襲った台風10号の被害、今年の1月に発生から22年となった「阪神・淡路大震災」(1995年1月17日発生)、昨年の10月で発生から12年となった「新潟県中越大震災」(2004年10月23日発生)等の自然災害について映像と共に振り返りました。
「絵本、詩の朗読」
- 朗読: 古谷洋・竹内美保(劇団ショーGEKI)・一色彩世(グワィニャオン)
- 【朗読内容】
- 絵本「ハナミズキのみち」(朗読:一色彩世)
- 文:淺沼ミキ子
- 絵: 黒井健
- 出版社:金の星社
- 東日本大震災で家族との思い出がつまった海に命を奪われた少年。
- 悲しみに暮れる母に少年の祈りの声が届く。
- みんなが二度と悲しまないように避難路にハナミズキを植えてと。
- 復興を願い、命のつながりを祈る絵本を読ませていただきました。
- <作者の淺沼さんからのイベント前にいただいたメッセージ>
- 『それぞれに思い出があって、これからも素敵な思い出を重ねていけることは、
- なんて幸せな事なのだろうと、今更ながら気がついた私です。
- 平凡な毎日が、当たり前だと思っておりましたから。。。
- いつ、誰に、どんな風に襲いかかるのか、自然は時に牙をむくので、
- どうかそれぞれの命を護る術を身に付けてほしい。
- その一助になれたら、そんな思いで活動しております。
- 皆さんの思いを、亡き人たちに伝えたいです。
- 「あなた方の頑張りは、思いとなって伝わっているよ。」と。』
- 詩集「ありがとうの詩」より
- 「あなたにありがとう」作:淺沼ミキ子(朗読:竹内美保)
- 「ぼくの時計が止まってしまった」作:大宮圭悟(朗読:古谷洋)
- 発行:河北新報社 発売:河北新報出版センター
- 東日本大震災の後に多くの支援やメッセージをいただいた方々への感謝の気持ちを託した詩を河北新報社様が募集し、作られた詩集から2編読ませていただきました。
- 朗読の前後で東日本大震災や絵本に関するスライドショーを上映しました。
- 悲しくも心あたたまる朗読や映像に皆様が涙している姿が多く見られました。
「ダンス」
- 踊り手・振付:渡邊純子
- 紫苑代表の渡邊によるダンス。
- 震災直後の2011年6月に宮城にいる母親を想って作った踊りの再演となるダンスを想いを込めて踊らせていただきました。
「Chie Kajiura ミニライブ・黙祷」(ゲストアーティストライブ)
- 震災直後にチャリティーライブを開催し、集まった支援金で自ら必要と思われる物資を買い出し、それを音楽仲間を通して、物資が行きわたっていない地域へと届ける活動をされていた歌手のChie Kajiuraさんにご出演いただき、震災後にご自身で作られた楽曲を2曲歌っていただきました。
- その後、参加してくださった皆様が灯したキャンドルのあかりの中でChieさんにアカペラでAmazing Graceも歌ってもらいました。
- Chieさんの素晴らしい歌声がホールいっぱいに響き渡り、厳粛な中にも優しさに包まれる時間となりました。
- 観客の皆様が歌声はもちろん、心を打つMCに聞き入っている姿が印象的でした。
「映像上映:特別企画『東北へ行こう!!』」
- 東日本大震災で大きな被害を受けた現地からのメッセージを3本の映像でお届けました。
- 『今、つたえたいこと』
- ー Message from children ー
- 制作:株式会社いまココ 作者:株式会社いまココ 代表取締役 井手広法
- 震災後に、被災して不便な生活を余儀なくさせられている子供たちと学校を取材し、その映像を「大人が撮る」のではなく、子供たちが自分たちで撮り合い、彼らの言葉で震災を語り、彼らの想いをできるだけ彼ら自身の声と活動で伝えた映像を「いまココ」さんからお借りし、流させていただきました。
- 30分近い映像でしたが、震災の10か月から1年2か月後の子供たちのメディアを通さない心からのメッセージがご来場の皆様の心を打ったことがアンケート等からもよくわかることと思います。
- 特にインタビューをしている子供たちと同じ小学生の方にはとても響いたようでした。
- 『宮城県七ヶ浜からのメッセージ』
- ご協力:WINGS⭐︎七ヶ浜チームの皆様、十色風花様、水野恵理様、ほか大勢の皆様
- 編集:渡邊純子
- 宮城で開催していた「紫苑」に毎年出演し、かわいい笑顔いっぱいで踊ってくれた七ヶ浜のチアダンスチームの皆さんや七ヶ浜の皆様からのメッセージを七ヶ浜で開催した4回の紫苑の写真と共に上映させていただきました。
- 『ばばば結婚行進曲』
- 演出:佐藤典之
- "東北で住みたい街"第3位の岩手県大船渡市の芸達者な大船渡市民が総決起して作った本格CMを流させていただきました。
- 映像の前には岩手出身の役者、一色、竹内、そしてゴスペルシンガーの金敷がCMを気仙弁で紹介。
- 映像後の3人のドタバタ劇に会場から笑いの声も聞こえました。
- 「ばばば結婚行進曲」はYouTubeでご覧いただきます。
- https://www.youtube.com/watch?v=StCeboWB58U
- メイキングはこちら
- ※各出演者については「公演内容」をご覧下さい。
<ご報告>
チケット代及び協賛金の合計より必要経費を引いた金額は25,000円(端数切り上げ)となりました。
こちらに当日の寄付金34,434円と主催のAlgiidが2016年12月のクリスマス公演で集めた寄付金25,000円を合わせた84,434円に566円を加えた85,000円を下記の団体に募金させていただきました。
各団体のご活動についてはリンク先をご覧ください(団体名をクリックで各サイトに飛びます)
【 熊本地震支援 】
被災地復興活動支援募金《学生ボランティア》 様
15,000円
【 2016年台風10号大雨災害支援 】
岩手県共同募金会様
15,000円
【 東日本大震災支援 】
一般社団法人「きざし」様
15,000円
(2017年3月紫苑の後半にて上映させてもらった「Message from Children」を制作した井手様の立ち上げた児童養護施設で生活する子どもたち及び児童養護施設を卒業した子どもたちの自立を支援する団体です)
ハナミズキのみちの会様
15,000円
(2017年3月紫苑にてこちらの会の絵本「ハナミズキのみち」を朗読させていただきました)
あしなが育英会様
15,000円
閖上の記憶様
10,000円
沢山の御協力、誠にありがとうございます。
< アンケート結果 >
2017年3月11日の「紫苑」ではご来場者様対象にアンケートをさせていただきました。
結果は以下の通りです。
「イベントはいかがでしたか?」
大変良かった:75% 良かった:25%
(普通、悪い、大変悪かったは0%でした)
「良いと思ったのはなぜですか?」
・こういった機会がないと、忘れがちになるからです。また最後の終わり方が明るくて、来て良かったと思えました。
・色々な映像と歌、そして災害にあった子供たちの思いを受け取ることができました。(小学生)
・6年の今にふさわしいイベント。直接被災された方は少ないと思いますが、参加した皆に響いたと思います。
・読み聞かせあり、歌あり、VTRあり等々、様々な角度から様々な手法で催されていて有意義な時間を過ごせました。
・初見の映像ばかりだったこと。会場の雰囲気、出演者、ご来場者の優しさを感じられたこと。
・子供たちのビデオがとてもよかったからです!!(小学生)
・今後を支えていく子供たちにスポットを当てていたから。
・時が過ぎていく中で、3.11にあの日の記憶を思い出して改めて様々なことを考える機会をいただけたから。
・久しぶりに涙しました。皆さんと同じ時間が共有できて幸せです。「ありがとう」
・たくさんの生きる喜び、感謝を感じました。
・このようなイベントに参加したのは初めてなので6年経って現地の方々の想いを身近に感じることができました。
・夫も復興に関する仕事をしているので想いはあったが、改めて心にとめられました。
・歌もダンスも映像も想いがあふれていた。
・想いが伝わるイベントだったので。
・悲しみの先が見える気がしました。人は死ぬまで生き続けるのです!!
・改めて色々と感じることができました。
・色々なことを再度思い出させていただきました。
・みんなの気持ちが一つだったから。
・子供たちの生の声がよかった。
・皆さんのあたたかい気持ちがよく伝わってきたから。
・支援活動で何度も足を運んだ大船渡、陸前高田の映像が出たのが嬉しかった。
「実際に震災後、東北を訪れたことがありますか?」
はい:62% いいえ:38%
「今後、どのような支援が必要になってくると思いますか?
・東北での経験の記録、次世代への世界の教訓の伝達。いつまでも忘れないという想いの伝わる継続的な活動。
・復興にも格差が生じていると聞く。離れて住んでいる私たちが心に寄り添うことが大切だと思う。
・継続性のある支援(経済的・人的支援)。
・被災された方が元の生活水準に戻れるように継続的な支援が必要だと思う。
・観光でもなんでも現地に行くこと。
・経済を回していくこと。旅行や商品の購入の他、株の購入や投資等での長期間の支援など。
・心のケア。気持ちが落ち込んでも声に出せない方へのケアを特に。
・忘れないこと、話題にすること。遊びに行ってそれらを伝えること。
・皆が忘れずにいること。
・楽しい支援、ワクワクするイベント。
・観光資源の発掘。
・町がだんだん綺麗になっていっても、以前の姿を伝えること。
・忘れないこと、気付いてあげること。
・災害対策と観光等で人の行き来が必要。
・自立に向けて歩き出している人もいます。本当に助けを必要としている人たちに耳を傾け、手助けしていきたい。
・経済面の活性化、産業を興す。
・もっと交流を持つこと。
・募金活動。
・忘れないこと、現地にいくこと。
・困っている方への支援。
「そのほか、ご意見やご感想などあればお願いいたします」
・改めて、家族や友人の大切さを感じ、震災は怖いと思いましたが、それ以上に皆さんの笑顔がステキで感動しました。
ありがとうございました。
・何より続けられて来たこと、ホント素晴らしいです。
泣いたり、怒ったりが日常で当たり前だったあの頃を思い出しました。
全てがステキでした。本当にお疲れ様でした。
・家族がいることの大切さを学びました。(小学生)
・素敵な歌、ステキな映像でした。3.11忘れません。ありがとうございました。
・復興の応援をしたいという想いがあっても何をしていいのかわからず、足踏みをしてしまいますが、
こうして毎年想いを寄せる時間を持てることをとても嬉しく思います。
小さな、ささやかなことでも何かをしていければいいなと思っています。素敵な時間をありがとうございました。
・何かをしたいけど、どうすれば良いのかわからず、今日、来場して皆さんの活動を知れてよかったです。
私も何かできればと。
・本当にお疲れ様でした。まだまだ道は険しいですが、いつか未来が明るくなる方向へ向かいましょう。
ありがとう。
・意義のある活動を継続されていることに拍手です。
思いを伝え合うこと(現地の人々を支援する人々)が大切だと思います。
・震災を忘れないためにも今後も続けてください。
・本日はありがとうございました。とても良いイベントで復興支援に関わったことがなくても楽しむことができました。
もっと大きな会場でより多くの人に伝えていただければ幸いです。
・初めて参加させていただきました。素敵なイベントをありがとうございました。
・大変ですが、これからも続けてください。
・素晴らしかった。3.11ここで過ごせて良かった。
・自分も形は違いますが、チャリティイベントを立ち上げて活動しています。
続けていくことが大切だと思うので、お互いこれからも頑張っていきましょう!
ちなみに大船渡・陸前高田には毎年行っています。
・「ハナミズキのみち」の募金をしたことがきっかけで今回のことを知り、参加しました。
すばらしい「イベント」をありがとう。
アンケートにご協力いただきました皆様、ありがとうございました。
今後のご参考、励みにさせていただきます。